日々の些細な絵.
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2015年 6月 .


28日 29日 30日
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■砂浜の足跡

海風を胸で受け止め脛に潮


肌寒い夜

家路路地 辻で出くわす 風冷たし


眩しい通り

梅雨の夜 鼻に一粒 足速む

25日 26日 27日
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西日射す道

音も無く西日で景色騒ぎだし


傘の中

さみだれの雨音集め傘の中


■若い車夫

若き車夫雷神と対峙仁王立ち


22日 23日 24日
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宵の口

短夜が 始まり並木 活気づき


■梅雨の宵

空我慢 遂に雨落つ梅 雨の宵


同じ時、同じ道

同じ道 人それぞれで 違う道


19日 20日 21日
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梅雨の朝

水玉はいくつ集まり水溜まり


■黄昏れ時

仲夏の夕 道行く肩に それぞれの荷


梅雨半ば

梅雨半ば 紫陽花の花 盛り過ぐ


16日 17日 18日
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■暮れる一日

薄明の 空群青に 街煌めき


逢魔時(おうまがとき)

逢魔時 路面の水に 梅雨の空


日暮れのランナー

軽快な足音響かせ女行き


13日 14日 15日
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御苑の菖蒲田

百二百 無数の菖蒲 蝶ふたつ


■黒松の外苑

樹々の陰 思い思いの 笑み集い


起きる街

登り出る 人つぎつぎと 街起きる


10日 11日 12日
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伸びた立葵

立葵 伸び咲き落とし 上へ上へ


■日暮れ時

日暮れ時 子供も犬も 影となり


霧雨の夜

水無月の 霧雨の夜 髪湿めり


7日 8日 9日
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江戸の花園

梅雨の花 緑の中に 慎ましく


■通学路

少女の背 思いも揺れる ランドセル


■焼ける空

梅雨の夕 空切り取り 街は華


4日 5日 6日
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■団地の庭


緑濃く てふ舞う庭に 猫二匹


■崩れた天気

街濡れて くるぶし濡らし 傘行き交う


日暮れの小径

帰り道 道草小径 小休止


1日 2日 3日
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■黄昏の時


そのままで 願い叶わず 黄昏れて


■梅雨入り前の紫陽花

紫陽花の 鞠の様な花 葉に抱かれ


雨の朝

雨に濡れ 紫陽花の花 色深く
 


+2015年 6月 .                                              .