日々の些細な絵.
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2015年 8月 .


31日
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小雨の夜

星隠れ空から細き雨光り


28日 29日 30日
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秋雨

街灯の燈りに染まり秋の雨


明治のビール工場

ビールの里駅名地名恵比寿の名


山の上ホテル

霧雨にホテル佇み坂の上


25日 26日 27日
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秋の夜風

爽やかに白線跨ぎ道渡り


秋の雨

秋の雨静かに歩む傘の下


いちょう並木

かなかなや声見る空に突き刺す樹


22日 23日 24日
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木漏れ日の路

木漏れ日の残暑の一片(ひとかけ)肩に落ち


夏の果

名残惜し焼ける日向や夏の果


街の灯り

突っ掛けの素足冷たき秋はじめ


19日 20日 21日
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ガラスの街

夏映すガラスの壁に我もおり


秋の隣

秋隣草履つま先冷える雨


細い月

秋の風人から人へ吹き渡り


16日 17日 18日
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けだるい午後

容赦なく 日照り首筋 焦がす午後


雨あがりの宵

はや晩夏焦る気持や雨あがり


朝の空

朝の空過ぎ行く夏の姿あり


13日 14日 15日
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騒がしきところ

騒がしき 繁茂の下で 空見上げ


細き西日

ビルと葉の間をすり抜けて西日地へ


砂の上

海ひかり 海からの風 海かおり


10日 11日 12日
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商店街の夕暮れ

雨上がり ぶ厚き空気 暑気払ひ


空に花

空に花のびのびと伸び百日紅


早朝の参拝

百年の代々木の里に蝉時雨


7日 8日 9日
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柵抜ける薫風

芝の庭 かすめ薫風 頬で受け


夏の夜空

窓ガラス 響かせ花火 空に咲き


三鷹の館

空蝉や 三鷹の館 壁にあり


4日 5日 6日
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茜色の空

帰り道 四角い空に 茜色


木下闇(こしたやみ)

木下闇 路に散らばる 陽の子ども


容赦なき日射し

原爆の 罪そのままに 鐘響き


1日 2日 3日
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夏盛り

夏盛り 澄ました顔に 蝉時雨


朱夏の日暮れ

朱夏日暮れ焼けた縁石尻で知り


西日

炎天の最後の一撃目に食らう
 


+2015年 8月 .                                              .