日々の些細な絵.
一覧を見る I N D E X へ戻る

+
2016年 8月 .

31日


猫達の居場所

夕すヾみ冷えたタイルに猫の腹






28日 29日 30日


役目を終える場所

朝顔や錆びた自転車絡みとり


■過ぎ行く夏

蜩や暮れ行く街の陰暗し


雨上がりの街

足早に雨雲去りて秋凉し

25日 26日 27日


朝の光りと空気

朝の道風は秋めくビルの陰


朝の寺

朝の寺法師蝉鳴くばかり


盆踊りの輪

でっかい輪太鼓の響き盆おどり

22日 23日 24日


台風の中

台風に吹かれ水浴び職果し


朝の境内

満ち満ちて境内中に朝の蝉


夕暮れの空

球場に歓声上がり秋暑し

19日 20日 21日


晩夏

雨上がり陽に背を向けて虹探し


土砂降りの雨

土砂降りに行き場をなくし人と水


木陰のベンチ

腰下す木漏れ日の中蝉しぐれ

16日 17日 18日


濠底の蓮

濠の底揺れる蓮の葉風の態(てい)


朝の木陰

愛犬にせがまれ朝の木下闇


満月の夜

雷雨過ぎ月見え隠れ雲流れ

13日 14日 15日


西日差す処

背後から風鈴の音振り返り


夕蝉

土砂降りの雨のごとしや蝉の声


終戦日

灯籠の焦げに合掌終戦日

10日 11日 12日


朝から蝉時雨

忙しない蝉に起こされ窓閉じる


賑やかな木陰

陽を凌ぎ木陰に集う人の波


駅の改札

友帰省一人改札くしゃみ出(いで)

7日 8日 9日


夏の海岸

波寄せて逃げる船虫子は叫び


劇的な夕空

夕焼けや瞬くごとに姿変え


情熱の花

燃える陽に喜び伸びて百日紅

4日 5日 6日


真夏の釣り人

粋狂や小舟の釣り人炎天下


木陰の下

赤信号待つ間の木陰ありがたき


炎昼(えんちゅう)

炎昼の道身を隠す処無し 

1日 2日 3日


夏の夜の始まり

風止まりおでこに光る汗の玉


忠犬二匹

店の前主人恋しや小さき犬


草むらの猫

じゃんじゃかと猫の背中に蝉時雨
 


+2016年 8月 .                                              .