日々の些細な絵.
一覧を見る I N D E X へ戻る

+
2016年 11月 .

28日 29日 30日


寄り添う葉

路の隅寄り添う落葉色も枯れ


散りゆく葉

おさげ髪落葉あつめて舞上げて


晩秋の影

晩秋の影切なげに長く伸び

25日 26日 27日


街の斜陽

影長く明り儚く秋思かな


朝の黄金

銀杏を踏めば季節はまた進み


桜の木の下

木の幹に行くあての無し落葉手に

22日 23日 24日


落葉ひろがる上で

落葉踏む音も儚く時過ぎて


二の酉

掲げ行く小さき熊手酉の市


季節先取る雪

降る雪に紅葉の街戸惑いて

19日 20日 21日


堂々としたネコ

宿無しのネコ厳めしく落葉踏む


静かな参道

七五三目映い晴れ着はしゃぐ子ら


光る路

霧雨や母子(ははこ)寄り添い家路かな
16日 17日 18日


道染める落葉

役目終え落ちた葉を踏み前を向き


キャンパスの銀杏並木

銀杏の実蹴飛ばし闊歩学生たち


黄色の銀杏並木

黄葉に包まれ笑顔空仰ぎ

13日 14日 15日


芋煮会

芋煮会がまん出来ずに子は走り


気忙しい電飾

気忙しく季節先取るイルミネーション


色づくケヤキ並木

紅葉や儚さと華持ち合わせ

10日 11日 12日


日の出の時

つまみ出す冷えた朝刊冬来る(きたる)


霧雨の夜

湯上がりの毛穴しめつけ冬の夜




7日 8日 9日


小さな世界

魚遊ぶ水鉢の中小春かな


日射しと陰

秋の日や道の日だまり立ち止まり


冷たい風と暖かい光

立冬や母の手の中小さき手

4日 5日 6日


色付き始めたケヤキ

秋惜しみ見上げる空に色付く葉


秋の並木

末枯れの並木の下を行く背あり


落葉漂う池

紅葉狩り見ごろまだ先陽は強し

1日 2日 3日


光と陰

渋柿や見向きもされず秋の暮


冷たい雨の夜

雨に濡れ手悴みて冬支度


昼の陰影

小春日や鮮やかな影空高し

 


+2016年 11月 .                                              .