日々の些細な絵.
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2017年 5月 .

31日


■夕暮れの路地

五月(さつき)行く時の流れに任せ行く

28日 29日 30日


■芝の上のカフェ

緑陰やグラスの音も心地よし


■銀座のビアホール

銀座の夜ビールジョッキの底を上げ


■青山の坂

舌出して夏草の坂イヌ上り

25日 26日 27日


■ケヤキの陰

木下闇ブティックの灯映えにけり


■雨上がりの光景

背を伸ばすアヤメ雨粒身にまとい


■初夏の西日

開け放ち風吹き抜ける初夏の窓

22日 23日 24日


■削られた道

切通し歴史をたどる道凉し


■鮮やかな陰影

白き肌守りし日傘風に揺れ


■かわいい花屋さん

目まぐるし花屋の主役早アジサイ

19日 20日 21日


■美しい光と風

薫風や心の迷い運び行き


■夏めく午後

夏めいて蕎麦屋の暖簾


苔むした石段

風薫る苔むす寺に鳥の声

16日 17日 18日


■昼の銀座

夏柳かすかになびく昼の銀座


■夜間工事

短夜に夜間工事も忙しなし


■日暮れのお散歩

雨上がり西日に光る滴あり

13日 14日 15日


■雨の浅草寺

笛太鼓夏の訪れ神輿行く


■踊る神輿

身を寄せる神輿の下の肩と肩


■初夏の木陰

風薫る袖まくり上げ歩き出し

10日 11日 12日


■夜への誘い(いざない)

仕事終え灯りの誘い朧月


■早朝の光景

朝霞光りもろとも深く吸い


■心地よい木陰

心地よし木陰吹く風薄暑かな

7日 8日 9日


■仙台の春

人目避け八重桜咲く段丘崖


■緑の中

緑陰を鋭く射抜き光りの矢


■静かな夜

行く春や夜の帳に疲れた背

4日 5日 6日


■旅の玄関口

旅人が行き交う初夏の駅賑わい


美しい川

絶え間なし川のせせらぎ立夏かな


■荘厳な崖

新緑を映し流るる広瀬川

■仙台の春

【僭越ながら日々一句】
八重桜桜河原の彩る杜都


1日 2日 3日


■春の宵

自販機の灯りに浮かぶ春の宵


■木もれ日の道

葉の影の濃さ増し増して春深し


■見上げる坂道

漕げぬ坂汗ばみ押す手夏隣
 


+2017年 5月 .                                              .