HOME  2012年2月19日 泉州国際市民マラソンにて念願のサブスリー達成そのレースの記録です
 




泉州国際市民マラソン ラップタイム(手元の時計)



5km=20:16
10km=40:37(20:20)
15km=1:01:17(20:40)
20km=1:22:01(20:44)
25km=1:43:01(21:00)
30km=2:03:39(20:38)
35km=2:24:50(21:12)
40km=2:46:09(21:19)
  goal=2:55:27(9:18)

グロスタイム:2時間55分47秒(公式タイム)
一般男子の部:48位(2354人中)
男子総合(陸連登録者含む):123位(2905人中)





2012年2月19日、日曜日 大阪で泉州国際市民マラソン開催

サブスリー(フルマラソンを3時間を切るタイムでゴールする)を
狙っての4レース目になるこの大会。

サブスリーを狙うレースはこれを最後にするつもりで練習を重ねてきた。
いよいよその時が来た。

天気はいい。
気温は何度なんだろう?
ウォーミングアップでジョグをして体を温めたけど止まると寒い。
吹く風は冷たいけど陽が当ると少し暖かく感じる。
とにかくコンディションは良い。



スタートは午前10時30分。

いいポジション取りをするため30分前の10時にはスタート待機場所で待つ。
晴れてるけど松の木で囲まれている浜寺公園内は日陰になり寒い。
左腕には時計とタイムの確認用に5キロごとの目標通過タイムを書いたテーピングを貼っている。
スタートするまでゴミ袋を被り寒さを凌ぐ。



このスタートラインに立つまでに練習は十分やってきた。
この42kmのために何百キロ走っただろう?
いや今シーズンだけで千キロは越えている。

練習の量とその内容からサブスリーを達成できる自信はあった。
後は自分を信じて走り、結果を出すだけ。

スタートまで緊張と寒さで震えた。

3000人を超えるランナーがスタートを待つ。
陸連登録者(約500名程)が優先的に先頭のブロックにいて
その次のブロックの先頭を確保しスタート!

スタートラインを通過するまで数十秒かかる。
陸連登録者といっても見るからに遅そうな人もいて
スタートからしばらくは渋滞ぎみでスピードは出せない。

無理に追い越すと危ないのでばらけるのを待つように我慢して走りだす。

2キロ付近から徐々に走りやすくなりスピードにのって行く。

最初の5キロは渋滞もあったけど20分16秒と予定より速いペースで通過。
速いかなって思ったけど呼吸も深くてゆっくりしているので
大丈夫と判断し次の5キロを走る。

予定では5キロを20分50秒(キロ4分10秒ペース)で25キロまで維持する計画だった。

次の5キロ、10キロ地点では20分20秒。これも予定より速いけど
体感的にはキツくない。
ここから意識的に少し力を抜いて5キロ20分50秒ペースに近付けるよう次の5キロに入る。

(9キロ付近)

15キロ地点、この5キロは20分40秒。力を抜いていてもこのタイムなら問題はない。
15キロ過ぎ応援で待ち構えていた友達からジェルを受け取りそれを給水で流し込みリフレッシュ!

周りのランナーはサブスリーを狙うランナーばかりとみえて皆いいペースで走り続けてる。
ボクもその波に乗って同じ様に走り続けていた。

20キロ地点、この5キロは20分44秒ほぼ予定のペースで走れてる。

5〜6人ほどの集団で走っていると後ろからちょっと速めの人が来て少しづつ追い越して行く。
今まで一緒のペースで走っていた人達数人もその人に引っ張られるように
ペースが上がった。これこれ!これに付いていったらあかんのだ。
自分のペースを守らないと終盤で必ず脚にくる。

自分のペースを守り淡々と前へ進む。
そして次の5キロへ入る20キロ過ぎから脚にかすかに疲労感を感じ始めた。

中間地点は1時間26分30秒のいいペースで通過。


25キロ地点、この5キロは21分00秒。10秒ほど予定ペースをオーバーした。
疲労感は徐々に膨らみ始めている。

この辺りで後ろから上がってきた女性ランナーがボクの前に出て来た。
しばらく彼女に付いて行き様子を伺っていると持久力があるらしくペースにムラが無く走っている。
この人に引っ張ってもらうことに決め付かず離れずで走り続けた。

沿道の声援で彼女が女性ランナーの3番手であることが分かった。

30キロ地点、疲れているけどまだ力は出てる。この5キロは盛りかえし20分38秒。

30キロ以降がいつも減速し始めるので、この先どうなる?と不安を抱きつつ次の5キロへ入って行く。

33キロ付近から40キロ付近の7キロの間に大きな橋(アーチ型)が2つある。
そこを往復するので合計4回の橋越え!
これが堪えた
いづれも約500mの距離で約20mを上る坂になってる。

(34キロ付近、1回目の橋を通過)

この辺りで一気に疲れが出る。
体は重く脚に力が入らなくなりつつある。
坂の下りは泣きたくなるほど脚にひびく。
それでも上りで遅れたタイムを挽回するため下りはできるだけ飛ばした。

(少しづつ女性ランナーから離れてゆく)

心が折れないよう頭の中で
「3時間を切る!」「絶対切る!」と繰り返す。

35キロ地点は2回目の橋のてっぺんを越えた辺り、
この5キロは21分12秒。(目標タイムは21分15秒)いけてる!

35キロ地点通過タイムは2時間24分50秒。
目標通過タイムは2時間26分40秒。
1分50秒早く通過。

でもまだ2回橋の上り下りがあることを考えると気を抜けなかった。
疲れから大きく減速する可能性もある‥‥
この時点で全力に近い走りになってた。
余裕はまったくない。

そして次の5キロに入って行く。

この二つの坂で例の女性ランナーの背中は小さくなってゆく、
Uターンの地点で彼女との差は25〜30mぐらい離されているのを確認したのを最後に
彼女の背中は見えなくなっていった‥‥
ボクがついて行ってた彼女の20mほど前を女性2位の人が走っていたので
彼女はペースを上げたのだろう‥‥
(結果、彼女はボクより1分早くゴール、女性2位の人に1秒差で負け3位たようだった)

そして3回目の橋を渡り、4回目の橋を上っている途中で40キロ地点。
この5キロは21分19秒。この地点の5キロの目標21分15秒から4秒遅れたもののまずまずのタイム。

40キロの通過タイムが2時間46分09秒。
目標通過タイムが2時間48分20秒なので2分11秒早い。

そして3時間まで後13分51秒

この40キロ地点でようやくサブスリーを確信できた。
嬉しい反面、もうクタクタ。

だけどタイムを追うマラソンはこれで最後にする覚悟だったたから
最後まで出せる力を出し切ろうと必死に走った。

ラストの2キロは体の前傾を強めて倒れる勢いで走る。
そして40キロから最後まで1キロ4分15秒のペースで走ることができた。

(41キロ付近)

カーブを曲がりゴールゲートが見えた時にはぐっと込み上げるものがあった。
最後まで全力、そして転がるようにゴール!

(ゴール300m手前付近)

腕の時計は2時間55分27秒(ネットタイム)と表示されている。

ついに目標を達成!

夢にまで見た3時間切りでのゴール。
その瞬間は滅茶苦茶嬉しいのかなぁ〜って
思ってたけどそうでもなかった。

最後は疲れ果てた体で力を出し切るために必死だったので
ただただ力走のままゴールゲートをくぐっていた。

ゴール後は嬉しさと安堵感が入り交じる感情に浸った。



これで自己記録更新を狙うマラソンからは卒業する。
これからはマラソンの違う楽しみ方を探してみようと考えてる。

それにしても疲れるなぁ〜この趣味は‥‥(笑)


ボクのこの挑戦にエールをくれたすべての人に感謝します。
みんなありがとう〜!!


2012.2.25記 / 山本重也


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2012泉州国際マラソンに向けての練習記録



ボクが走ったフルマラソン全記録

2005.11 淀川市民マラソン 3:59:58( ネットタイム )41才
2006.11 河口湖マラソン  3:38:06( ネットタイム )42才
2007.11 つくばマラソン  3:40:53( ネットタイム )43才
2008.11 湘南国際マラソン 3:16:26( ネットタイム )44才
2009.11 湘南国際マラソン 3:09:11( ネットタイム )45才
2010.11 淀川市民マラソン 3:06:42( ネットタイム )46才
2011.11 湘南国際マラソン 3:03:01( ネットタイム )47才
2012.02 泉州国際マラソン 2:55:27( ネットタイム )48才


(2012.3.20追記)
記録証が届いた。ネットタイムは手元の時計から1秒早く2時間55分26秒だった。
スプリットタイムはほぼそのまま。